夏の道路
家の周りの古い建物が、新しい住宅に変わってきている。
子供の声がよく聞こえるようになった。
3日前から、夕食の前の時間を利用して、男の子ふたりが前の道路で
キャッチボールをするようになった。
1日目はキャッチボールを開始してすぐに
ガチャーン!パリン!という音が聞こえた後、長い沈黙があり
「割れた!お前植木鉢割れたでー!」「えーっ?」とマンガみたいな事が起こった様子。
次の日は、ブブーッ!! ブーッ!と、車のクラクションを度々浴びて
すぐにキャッチボールは終了した。
今日は、ひとりが一方に、なんとペペロンチーノの作り方を教えながら
キャッチボールを始めた。私は部屋でびっくりした。
「ペペロンチーノの作り方を言うわ。まずな、スパゲッティーはラーメンと違うから、
お湯をよく切らなあかんねんで!スパゲッティ-やからな。
ペペロンチーノはスパゲッティーやねん。スパ・・・。パスタ!パスタやから!」
と言っていた。