脳波計測、ピピピ
八月末、脳波の検査をしました。
多分、てんかんの疑いがあったのだと思います。
紹介してもらった病院まで、五駅分ぐらい、自転車で行きました。
そこは大通りに面しているけど、どこか静かな場所で
ビルとビルの間に、古い平屋のように建っていて
全ての物が長い年月を経たような、結構大きな個人病院でした。
呼ばれて診察室に入ると、とても上品な綿菓子みたいな先生がいました。
脳波の検査について説明を受けている時も
「最後はリラックスしてね。フワー。その方が上手く計れるんですよ。」と
あくびをしたりして、またそのあくびが
そうして見せたのか、本当に出たのか分からない感じなのです。ふんわりしていて。
先生の横には、小さな箱に入った薬瓶が、50程ズラズラと自由に置かれていました。
別室での検査は、また、落ち着きのある美しい女性の方で、声も美しく
頭に電極を20個ぐらい貼られても、安心できました。
ビカビカ点滅する光を浴びたり、深呼吸を続けたり、休んだりして
一時間の計測。途中「頑張って。」と応援されたりしました。
脳波計測は、昔の未来という感じです。
呼ばれて診察室に戻ると
「結論から申しまして、全く問題なく、非常に美しい脳波です。」という事で
脳波といえど、美しいと言われ、ちょっと嬉しかったです。
先生は「私にできる事はあまり無さそうです。何か貴方のお役に立てればよかったのだけど。」と
やっぱり上品で、最後に「のほほんとお暮しなさい。」と言ってくれました。
先生の魅力と、安堵から、帰りの自転車の道のりはどこか爽やかでした。